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2019.2.18 Since 2011
~ 転ばぬ先の労務管理メルマガ ~
淀川労務協会 “実録” 労務 虎の巻 第70号
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Point1.『関西最大級の規模』
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“本当の人事労務問題解決力”を貴社に提供する労務管理のリーディングオ
フィス
― 社会保険労務士法人 淀川労務協会 - です。
このメールマガジンでは、私どもがこれまで顧問サービスとしてご提供し
てきた人事・労務・社会保険等に関する事例や情報の中から、特に皆様に
知って頂きたい事例を厳選しご紹介させて頂いております。
――――目次―――――――――――――――――――――――――――
~ コンサルティング最前線 ~ 『 バイトテロ 』
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業務部の三浦でございます。
今回は、時事問題を取り上げさせて頂きます。
回転寿司チェーンの「くら寿司」の学生アルバイトによる切り身魚のゴミ
箱投げ入れ動画のSNS投稿を契機として、所謂、「バイトテロ」、「バ
カッター」なる問題が再度注目されています。
この問題を取り扱う報道や記事を見ていると論点としては大きく分けて以
下に整理されます。
1.投稿者の法的責任
2.投稿者への損害賠償請求を含めた厳罰の是非
3.食べ物への敬意の無さ、食品衛生への意識の低さ
4.店舗責任者の教育指導や管理不行き届きの問題
5.不適切投稿をみつけ撮影者や投稿者の個人情報を暴いて拡散する「さら
し行為」の問題
6.飲食店やスーパーといった非正規労働者に依存するビジネスモデルと、
その労働条件の低さがバイトテロの温床となっているとする主張
どれもとても大事なことだとは思うのですが、私としては最も大事な論点
である「物理的に問題を起こさない環境を作るためにはどうするべきか」
についてほとんど議論が為されていないのが非常に気がかりです。
「昔からやっているヤツはいるんですよ。僕が大学生の時に講師のバイト
をしていて(教え子の)中高生たちからモラルの低いバイトの話は山のよ
うに聞いている。単にSNSに投稿されるようになっただけの話で、なく
ならないですよ。バカだからやっている。バカは一定数いるし、バカはな
くなりませんから。モラルの高くない人たちを雇わざるをえない状況。こ
れは自動化するしかないです。店員をやめてロボットにする。それが一番
いい。料理のほとんどを工場で調理して冷食とかにして(店では)ロボッ
トが温めるだけとかにすればいいのでは」
ホリエモンこと堀江貴文氏はこのように語っていますが、私の考えとして
は堀江氏に比較的近くて、このような問題への対策を考える場合には、
「バイトテロを起こすような一部の困ったマインドの労働者をどう排除
し、もしくはどう教育指導すべきか」ではなく「どうやっても無くならな
い一部の困ったマインドの労働者が、実際に行動に移すことをいかに食い
止めるか」が最も重要ではないかと考えるのです。
労働災害における「人的要因、機械要因、環境要因、管理要因(※NTSB
指針)」の4要因にあっても、例えば機械にセンサーを取り付けて危険領
域に身体が侵入しそうになると自動的に機械が停止するように仕様変更す
る等、まずは災害そのものが発生しないように物理的措置(機械要因への
対策)を講ずることが出来ないかを最優先で検討し、その上で教育や管理
の強化に取り組みますが、これと似た問題だと思います。
・出社したら必ずスマートフォンを店長が管理する所定の場所に置くこと
を義務づける
・作業場にスマホを持ち込めないように制服にポケットを付けない(マク
ドナルドには無いとのこと)
・店内や厨房の様子を遠隔チェックする部隊を本部に設置(強化)
・LED照明のマイコン化を利用した撮影防止システム(※実用化に向けて
研究中)の導入
・単純労働のロボット化
具体的にはこのような手段でしょう。
このような物理的対策を最優先で検討しながら、教育や厳罰化の問題に取
り組むべきではないでしょうか。
ご参考ください。
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☆本件についてのお問い合わせは淀川労務協会コンサルティング業務部
門までお願いします。
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