業務部の三浦です。
『他人からプレッシャーをかけられたときよりも、自分で自分にプレッシャーをかけて働いている方が、人は遙かに大きなことをやってのける。』
日産自動車のカルロス・ゴーンCEOの言葉です。
他人からプレッシャーをかけられて起こす行動は、「意識」と「行動」が一致しない状態であり、これを「不協和状態」と言います。不協和状態は、自己矛盾を内包しています。
一方、自分で自分にプレッシャーをかけるということは、最終的に自ら決断し行動を起こしている訳ですから、「意識」と「行動」が一致しており、自己矛盾が解消されています。
これを「協和状態」と言います。
自己矛盾が解消されている状態で起こす行動こそ、より大きな成果を生み出せる。
私はゴーン社長の言葉をこう解釈しています。
「不協和状態」を「協和状態」にするためには2つ方法があります。
1つは、部下が自ら決断するように上司が誘導する。つまり「上司のモチベーションマネジメント」です。
もう1つは、矛盾を抱えた時に協和状態にもっていく術(セオリー)を〝自ら″身につけるというセルフモチベーションです。
セルフモチベーションとは、詰まるところ自己矛盾を受容するための“セルフルール”を確固たるものとすることだと思います。
他人からコントロールされるモチベーションはやはり危うい(不確実な)ものですから、これからの時代を生き抜くためにはセルフモチベーションがより一層重要になってくるでしょう。
以下は、セルフモチベーションのスペシャリストと言えるイチロー選手の言葉です。
ご参考ください。
(9年連続200安打達成時のインタビューにて)
『 打撃に関して、これという最後の形はない。これでよしという形は絶対にない。でも今の自分の形が最高だ、という形を常につくっている。この矛盾した考え方が共存していることが、僕の大きな助けになっていると感じている。 』