業務部の木村(朋)です。

 長い渋滞に巻き込まれているとき、自分の前に車が割り込んできたらあなたはどう思いますか?

 「なんてひどい奴だ(怒)」

 普通はそう思いますよね。

 「かなり急いでいるんだろうな」

 とはまず思わないでしょう。

 このような思い込みは誰でもしてしまうのですが、このような思い込みを心理学では「根本的な帰属の誤り」というそうです。

 つまり、人間は状況を考慮せずに、他人の行動を性格と結びつける傾向がある、ということです。

 もし、あなたの部下が思うような動きをしないときは、腹を立てて彼らの行動を変えさせようと思うでしょう。

 人によっては怒鳴ることもあるでしょうが、怒鳴っても彼らの行動は根本的には変わりません。

 むしろ、反抗的になる可能性すらあります。

 多くの場合、人を変えなくても仕組みを変えることで変化は起こせます。

 興味がある方は、1980年代にGMと提携したトヨタが、問題だらけだったフリーモントの工場を立て直した逸話を調べてみて下さい。

 あなたの会社にとって有益なヒントが見つかると思います。