淀川労務協会 の玉田です。
平安時代から明治にかけて、年明けの1~15日にお世話になった
主君や師匠、父母や親戚、ご近所などの家に年始の挨拶にまわる
習慣がありました。
その挨拶まわりが簡略化され、新年の祝いの書状に代わったもの
が年賀状です。
江戸時代には現代の年賀状のルーツのような風習があり、裕福な
武士や商人の間で、飛脚を利用した書状での挨拶が行われていま
した。
その後、明治6年に郵便はがきが発行されたことを機に、はがきで
年賀状を送る習慣が急激に広まり、今に至っているということです。
「お年玉付き年賀はがき」は京都在住の民間人から出たアイデアで、
昭和24年に発行されました。
ちなみに第1回目の賞品は以下のようなものだったそうです。
特等:ミシン
1等:純毛洋服地
2等:学童用グローブ
3等:学童用こうもり傘
4等:はがき入れ
5等:便箋封筒セット
6等:切手シート
もともとはフォーマルな挨拶であったものですが、年賀状に対する
考え方や送り方、そしてお年玉付き年賀はがきの賞品も、随分と
変化してきたものだと思います。