淀川労務協会の木村(朋)です。
少し前の話になりますが、今年4月に群馬・関越道で高速ツアーバスが運転手の居眠り運転により、乗客7人が死亡、乗客乗員39人が重軽傷を負うという大事故を起こしたことは記憶に新しいと思います。
事故後に明らかになったツアーバス運行会社のずさんな安全管理の実態には驚くばかりでしたが、もうひとつ気になるニュースがありました。
というのは、この事故を起こしたツアーバス券をインターネット販売した大手総合旅行サイト運営会社が、事故翌日に被害者や家族らに「ご乗車はいかがでしたか?」というあまりに無神経な電子メールを送っていたこと、というニュースです。
このメールは、出発日の翌々日に自動送信されるシステムになっているようで、当サイトを利用して旅行の手配をしたことがある私も同様のメールが来たことを覚えています。
システム管理をしていたサイト運営会社の社員が、「もしかすると当社で販売したものかも」と気付いていれば、このような非常識なメールを送ることはなかったと思います。
自分の仕事は『適切なタイミングに自動でメールを配信する』ことだ、という程度にしか考えていなかったのでしょう。
自分の仕事は『利用してもらった方の感想を聞かせて頂き、よりよいサービスの提供とリピートにつなげる』ことだ、と認識していれば、今回の事故の報道を見たときに機転を効かすことができたと思います。
仕事に取り組む”意識”の大切さを改めて考えさせられました。