業務部の玉田です。
人間は普通、赤・緑・青の波長に反応する3色型の色覚を持っていて、3色の反応の度合いを
脳で合成し「色」として認識しています。
ただ稀に、4色型の色覚を持っている人がおり、3色に加えて「紫外線の色」を捉えられるそう
です。
その人にとっては単純に見える色が1色多いというだけでなく、紫外線の量というもう一つの
要素が加わるため、色の見え方が違ってきます。
テレビやパソコンの画像など人工的なものは、3色型の人が見える色を表現していますので、
当然そこには紫外線の色は考慮されていません。
より自然にリアルに見えるよう表現できるようになった画像も、4色型の人が見ると実物とは
違う色に見えているはずです。
4色型の人は男性より女性に多く、2~3%が該当するとされているようですが、中には女性の
約50%が4色型の要素を持っているという研究発表もあるらしいです。
しかし、3色型の人には見えない色について、その違いを説明することも理解することも非常
に困難なことから、これらの研究はあまり進んでいないそうです。
痛みの感覚や臭いの感じ方など、数値で表したり見えないものを他人と比べるのが難しいの
は分かっていることでしたが、目に見える色は、多少の明暗や濃淡の違いがあっても、ある
程度同じ感覚で、誰とでも共有できるものだと思っていました。
奇抜な色使いをする人の中には、そもそも色の見え方が違っている人がいるのかも知れません。