業務部の三浦です。
西洋医学では身体を様々な「部品=臓器・組織」が集合した一種の「精密機械」と捉え、病気は身体を構成する「部品」の一つが「故障=異常・変調」したとの考えの下に治療を行うそうです。
一方、漢方を主とする東洋医学では病気をからだ全体のバランスの乱れがひきおこすもの捉え、その乱れを整えることにより表面にでている症状を和らげてとりのぞくだけでなく、それらの症状をひきおこす根本的なものを癒し、健康な状態にもどしてゆくそうです。
最近では西洋医学の先生も東洋医学を学ぶそうで、私が顧問先企業を多く持つ大阪大学でも東洋医学が見直され研究が盛んだと聞いたことがあります。
経験上、労務管理においても同じことが言えそうです。
労務問題が起これば、まずその個別の問題だけを捉えて問題解消のためのアドバイスを行う訳ですが、いつまでたっても同種の問題が頻繁に起こる顧問先があります。
そういった場合には少し目線を変えると組織全体の問題に気づくことがあります。
西洋医学と東洋医学のように、労務管理においても対処療法と全体最適の両面の視点から問題に対峙し、「病前より健康になることが目的」である東洋医学の精神に重きを置いて、トラブルが起こりにくい組織構築のご支援に努めて参りたいと思います。