業務部の木村です。
新年明けましておめでとうございます
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
先日、金属加工業の顧問先様の社長とお会いしたときに「お仕事の調子はいかがですか?」と伺ったところ、「結構儲かってるよ」とのこと。
従業員は約10人でお世辞にもキレイとは言えない典型的な小さな町工場であるこの会社はいつ聞いても「結構儲かっているよ」と言われます。
どうしていつも儲かっているのか?その秘密は”圧倒的な技術力”にあります。
この会社が加工するのは、日本国内の同業者が「技術的に無理」と断った一点モノの試作部品等です。
(ちらっと聞いたものでいえば、飛行機のブラックボックスや宇宙船のハッチなど、、、)
口コミで広がった会社の技術力にすがって、どの同業者もサジを投げたという図面が次々に全国からファクスで送られてきます。
いつも咥えタバコの従業員さんたちは、送られてきたファクスの図面を20秒ほどじっと見たあと、タバコを灰皿に押しつぶして工場に向かわれます。
この何とも言えない職人さんのシブい感じがたまらなく格好よく見えます!
しかしながら、量産できないものであれば採算が合わないような気がしますが、発注側はその部品がないと非常に困ることから、受注金額はほぼ言い値とのこと。
しかも、完成した後は、遠方の会社であろうとも、社長が「出来上がったから取りに来いや~」と電話されます(笑)
そんな会社も悩みはあります。そう、人の問題です。
幸いにして、労使関係は良好なので、そういう面では心配はないのですが、作業内容がこのように高度なレベルであるため、人を増やしたくても見合う能力を持った人がいない、とのことです。
その社長は、変なクセがついている熟練者ではなく、全くの素人に教え込む方がまし、と言っておられました。
会社経営とは本当に悩みが尽きないものですね。
今年も人事労務面を中心として、全力で会社をサポートさせていただきます。